2013年10月4日
消費税UPが決まりましたね。
雇われて司法書士をやっていたときには、消費税について気にするのは、何か大きな買い物を
するときぐらいでしたが、自分で事務所をやっていると話は別です。
個人事業者の場合、売上げが1000万円を超えると、その翌々年から消費税の申告納付義務が
生じます。
収入ではなく、経費等控除前の売上げが1000万円を超えると消費税の課税事業者となるので、
思ったより簡単に1000万円は超えてしまうものなんですね。
ところで、最近、不動産業者の方がおっしゃっていたのですが、「消費税が上がる前に家を買おう」という方が
多くて、最近は不動産取引が増えているそうです。
ここで、
・土地の取引(その土地の所有者が個人か事業者を問わない)
・個人が所有している中古物件の取引
の場合には、消費税はかからないので、不動産の中古物件の仲介を主にやっている業者が活況
とは、「ん?」と思ったのですが、どうやら「高価なものは消費税が上がる前に」という消費者心理が
働いているようです。(仲介手数料や司法書士手数料は、消費税がかかりますしね。)
あと、これから家を購入する予定の方は、平成26年4月以降に変更される住宅ローン減税についても
考慮した方がよさそうです。
住宅ローン減税とは、ローンを組んでマイホームを買うと、納めた所得税や住民税の一部または全額が戻ってくる
制度なんですが、個人としてかなり節税効果が高い制度です。
住宅ローン減税は、消費税が上がる平成26年4月からさらに拡充される予定です。
消費税率が8%になって住宅価格が上昇しても、ローン減税の拡充により、
年収によっては、価格上昇分を上回る減税を得られるという試算が出ています。
一方で、住宅ローンを組もうとすると、その利率が今後どうなるのか(今よりも低くなることはないのでは)
などと考えると、もうきりがないですよね。
結局は、皮算用と言ったところなんでしょうか。