業務日誌

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ふと,思うこと

2011年12月12日

賃貸借に関する問題で,大家さんや地主さんなど貸主側からご相談を受ける場合と,借主側からご相談を受ける場合があります。

1貸主側のご相談としては,賃料の支払いが滞っているので,①未払い賃料を取り立てて欲しいとか,②契約を解除して明渡して欲しいといったものが多いです。

2借主側のご相談としては,賃料が支払えなくて訴えられてしまったので,代わりに対応して欲しいといったものが多いです。

つまり,あるときは貸主の味方として,またあるときは借主の味方として対応しなければならないのです。(同時に一つの契約における双方の当事者の対応をすることはできませんが。)このような問題は,個人間のお金の貸し借りに関しても生じます。

一般に不動産を貸している側,お金を貸している側が強いと思われがちですが,いろいろな相談を受けて思うのは,どちらが強いとか弱いとか,どちらがいいとか悪いとかというのは,事案によって千差万別だということです。あと,どちらか一方が全面的に正しいとか間違っているということもあまりありません。結局のところは,法律や判例そして良心に従って個々に対応するしかないんですよね。自分としては,先入観を持たずにご相談を受けることを心がけています。

先日,「先生は,弱い人の味方ではないんですか?」とある方から言われたのですが,仕事上社会正義を意識することは大切ですが,そもそも「何が正義かをよく考えないと」と思う今日この頃です。

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